除湿機のテスト
除湿能力や乾燥度に銘柄差
(財)日本消費者協会

 梅雨時だけでなく、雪の降る地方では冬場こそ除湿機が必要という。寒冷地以外でも、結露対策に用いる家庭は多いが、最近は特に洗濯物の乾燥という使い方ができるようになったのが特徴。各社の最新型は除湿能力がアップしているようだ。そこで(財)日本消費者協会は今回、除湿能力をアップさせ、洗濯物の乾燥機能を強調した除湿機4銘柄についてテスト、どれも薄手の衣類はよく乾いたが、乾燥度には銘柄差もあったという。全体評価では除湿能力が高く消費電力も少ないナショナルが好評だったようだ。

 除湿能力とは、空気中の水分を1日当たりどれほど除湿できるかということ。以前は10L/日程度が一般的だったが、今回テストした機種はどれも14L/日と除湿能力が高く、洗濯物の乾燥機能を強調したタイプ。除湿水は本体にセットしたタンクにたまり、満水になるとどの銘柄も運転を自動的に停止する。全銘柄に空気清浄用のフィルターが付いており、空気清浄用のフィルターは使い捨て。三菱、コロナ、シャープは6カ月ごと、ナショナルは1年ごとに交換する。なおシャープには、空気清浄単独運転がある。

 基本性能を調べた。除湿能力は13・54〜14・65L/日で、最も高かったのはナショナル。表示に対する実際の除湿能力は96・7〜104・6%だった。

 24時間運転したときの消費電力量は約7・9〜9・4kWhで、ナショナルが最も少なく、三菱が多かった。ちなみに消費電力量を電気代に換算すると、約182〜216円でかりに1カ月連続使用すると、約5460円〜6480円となり、価格差はけっこう大きい。

 最大風量にしたときの騒音は、運転開始時、運転中いずれも騒音値は同じで、41〜48db、音が小さいのはナショナル、大きいのはコロナだった。

 今回のテスト品の特徴でもある洗濯物の乾燥具合を、2kgの洗濯物で1時間乾燥して調べた。洗濯物を干した部屋の広さは約2・5u。いずれも脱水によって、すでに約50%洗濯物の水分が取り除かれ、除湿機による乾燥で、さらに77〜85%乾燥した。脱水後から見た乾燥度は、27・1〜34・8%で、乾燥度が高かったのはコロナ。ヒーターを併用し、温風乾燥を使う効果があらわれた。ただしヒーターを使った場合は消費電力量が2倍になった。乾燥度が低かったのは三菱。全体的に、薄手のワイシャツなどはよく乾いたが、パジャマのゴム部分など、厚手のところは湿気が残る傾向にあった。

 使用性にも銘柄差があったが、全体的に評価が高かったのはナショナル。操作パネルのボタンが大きく、表示が見やすい。ボタンや表示の配置も良いので、操作方法も分かりやすい。誰にでも扱いやすいと好評だった。フィルターはごみやほこりがたまると、風量が減り、除湿能力が低下する。フィルター交換やタンクの掃除のしやすさもポイントだが、コロナはタンクを外さないとフィルターが取り出せない上、タンクに凹凸が多いので手入れがしにくかった。ナショナルは掃除のしやすさでも評価が良かった。

 なお冷媒に使われている代替フロンは、地球温暖化への影響が大きい物質として、97年の温暖化防止京都会議で削減対象になった。除湿機は家電リサイクル法の規制対象外だが、家電業界は今後エアコンや冷蔵庫と同じように扱いたいとしている。消費者も不法投棄などせず、各自治体の回収方法に従わなければならない。





苦情あれこれ
ネットオークションで被害
茨城県消費生活センター

〈苦情〉 インターネット上のオークションサイトでタラバガニを4200円で落札した。すぐ商品代金を指定銀行口座に振り込めば、後日宅配便でカニが送付されると思って、代金を振り込んだ。2〜3日経過しても届かないため、電子メールで催促したところ、「もう少し待ってほしい」と電子メールで返答がきたが、いまだに商品が届かない。出品者については電子メールのアドレスと銀行の口座番号、オークションサイト上の住所しか分からない。サイト上で同様な被害者を募ったところ、数人から連絡が来た。どうしたらよいか。

〈調査・処理〉 出品者に対し、内容証明郵便で早急にタラバガニを発送するか、支払代金の返金をするかしてほしい旨を書き、期日を切って回答を求めていくこと、また警察のハイテク犯罪対策室を紹介し、同様の被害者とともに出品者に対して契約の解除、損害賠償を求めていくことを助言した。後日、相談者から、サイト上で募った被害者とともにオークションサイト提供業者と交渉したところ、タラバガニの代金が全額返金されることになったとの連絡が入った。

〈ポイント〉 センターでは「インターネット上では、簡単にオークションを開催できるため、最初から代金を騙し取る目的で情報提供している出品者もいる。しかしプロバイダー業者から、出品者の連絡先を聞き取るのも難しいのが現実。利用に際しては画面上の履歴を印刷して手元に残し、業者が出品している場合は、オンラインマーク(※1)や、サイト上でエスクローサービス(※2)等の有無を確認すること。また、画面上で出品者の連絡先、返品条件の明示、送料や返品手数料の表示があるかを確認するなど、細心の注意を払ってほしい」とアドバイスしている。

※1 (社)日本通信販売協会と日本商工会議所が共同運営し、事業者の申請に基づき、審査して適正と認めた場合に付与するマーク

※2 エスクローサービス会社が出品者と落札者の間に入って、安全な取引を取り持つ有料サービス。落札者はサービス会社に入金し、それをサービス会社が出品者に連絡。それを聞いて出品者が商品を発送し、商品を落札者が受け取った時点で、サービス会社から出品者に入金される。






危害・危険情報
思わぬ食品で中毒が〜ジャガイモ
東京都消費生活総合センター

 ジャガイモは、アルカリ食品で少量でも良質のタンパク質を含有し、ビタミンB1、Cが比較的多い食材。しかし、ソラニンという苦みのある有毒成分を含み、これを多量に摂取すると中毒を起こす。ソラニンは芽の部分に特に多く(次いで外皮に)含有される。

 日本中毒情報センターに寄せられる年間3〜4万件の中毒(感染症を除く)情報のうち、年により差はあるものの、ジャガイモに関するものは毎年30〜40件ある。

 平成11年6月、福岡市内の小学校で理科の教材として栽培したジャガイモを茹でて食べ、生徒19人が吐き気や頭痛におそわれたという事件があった。市内の他の学校でも教材用にジャガイモを栽培していたが、食中毒を起こした学校のものは、毒性物質の濃度が突出して高く、原因として100g以上の大きさのものが育っていなかったことから、栽培・育成条件に何らかの問題があったことが考えられた。平成12年度中毒速報(厚生労働省)にも、7月に広島県、神奈川県の学校でそれぞれジャガイモにより20人の患者が出たとの情報がある。

家庭では次のようなことに注意してほしい。
▽家庭菜園で作ったジャガイモは苦みを感じたら食べない。。

▽芽が出たものは、その部位を完全に取り除き、皮もむいた方が無難。

▽外皮が緑化したり、褐色化したものは、食べない。

 なお、ソラニンは水溶性のため茹でることで減少するが、多量に含まれていた場合は中毒を起こす量がまだ残っていることがあるため注意が必要。