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| 医療ミス立証が困難で被害者続出 |
| 医療ミスによる死亡事件が多くなっている。現代医学の手術に慣れないためだろうか。昭和大学医学部藤が丘病院(横浜市)で1年前、副腎の腫瘍摘出のため、川崎市在住の中沢操さん(女性=当時29)は入院、腹腔鏡手術を受けたが、1ヶ月後に出血多量が原因のくも膜下出血で死亡した。病院側は遺族に謝罪したが、医療ミスでないとした。不信を抱いた遺族は神奈川県警に司法解剖を依頼、監察医は副腎動脈縫合不全による出血死とした。遺族と病院側との見解が一致しないことから遺族は8日、記者会見を開いて死亡に至った経緯を説明した。 その記者会見に反論するかたちで病院側は患者の治療経過説明を翌日開催しようとしたが、詰めかけた報道陣にテレビカメラとカメラの撮影を認めないとし、報道陣とトラブルの一幕があった。その結果、鈴木院長の挨拶のみは認め、会見では一切認めないとした。 報道陣は「国民に伝える義務と権利がある」としたのに対し、顧問弁護士は「撮られない権利」があるとした。個人の場合はプライバシーの保護がある。しかし、公人としての院長、医師としては堂々とカメラに収まるのが当然だ。テレビを拒否する方が不自然だろう。 腹腔鏡による腫瘍摘出手術は、開腹手術より術後の傷が残らない手法とし、患者に勧めた。病院側は患者の体内脂肪が多く、患部の摘出に時間を要し、通常より2倍の8時間30分かかった。出血の原因となった血管をクリップで止めた。数時間後大量出血でショック状態に陥り、開腹手術をした結果、クリップが斜めにづれ、出血していた。その後、急性膵炎を患い汎発性血管内凝固症候群に発展、くも膜下出血で死亡した。病院側は医療ミスではないと報道陣に説明した。しかし、患者の死亡直後、遺族には医療ミスととられても仕方がない話しているが、会見では見解の相違が。 大学病院の医療機器は最新だが、執刀する医者は研修医や経験の浅い医者が多い。今回の主治医は同じ症状の手術は5例で、その内2例は開腹手術だ。臨床治験を積まなければ一人前の医者になれないと医療専門家は言う。人の命が臨床治験のために奪われるなら問題だ。巷の患者は病院で経験を積んだ専門医が開業した診療所の方が技術は高いと話す。 類似した医療ミスは、東京慈恵会医科大青戸病院(東京都)で前立腺がんの摘出手術を受けた男性患者が死亡した事故で、警視庁は先月、執刀医ら3人を業務上過失致死容疑で逮捕した事件がある。 |