ドッグフードの酸化防止剤テスト 望まれる基準づくり (社)北海道消費者協会
空前のペットブーム。 スーパーでも、 食品売場のすぐ隣に多種多様なペットフードが並んでいる。 しかし、 ペットフードは食品でも家畜飼料でもないため該当する法律がなく、 品質や表示に関する規制がない。 飼い主としては、 内容が気になるところ。 そこで、 (社)北海道消費者協会では、 ドッグフードの酸化防止剤の使用状況や表示についてテストした。
【22銘柄をテスト】
市販の缶詰10銘柄、 ジャーキータイプ3銘柄、 粒タイプ9銘柄の合計22銘柄をテストした。 うち14銘柄は米国、 オーストラリアなどからの輸入品だった。
◎酸化防止剤のBHA、 BHT、 エトキシキンについてテスト。 この3つは家畜等の飼料添加物の抗酸化剤として、 またBHAとBHTは食品添加物の酸化防止剤として指定されている。 なお、 エトキシキンは日本では食品添加物として許可されていない。
BHAとBHTのテストの結果、 BHAは3銘柄から8・7〜63・3ppm、 BHTも3銘柄から4・4〜71・6ppm検出した。 そのうち2銘柄は2つを併用しており、 合計値は134・9ppm、 71・3ppmだった。
◎ペットフードは、 酸化防止剤や着色料など添加物の使用に関する規制がない。 食品衛生法の食品添加物の基準を参考にすると、 油脂・バター・煮干しなどに設けられているBHAとBHTの使用量は合計値で200ppm以下だ。
エトキシキンのテストの結果、 11銘柄から0・1〜17・9ppm (平均3・0ppm) 検出したが、 8銘柄は1・0ppm以下で微量だった。
◎エトキシキンは、 海外では農薬 (殺菌剤) として使われているが、 日本では農薬の登録がされていないため、 製造・販売・使用できない。 しかし、 リンゴとナシについては食品衛生法で3・0ppmの残留農薬基準を設定している。 今回のテストでは、 2銘柄がナシとリンゴの残留農薬基準を上回っていた。
◎エトキシキンは、 BHA、 BHTとともに飼料用の抗酸化剤に指定されており、 基準値は3つの合計値は150ppmとなっている。 合計値135・0ppmはそれに近い検出量だった。
【公正競争規約の表示は満たされていたが】
表示については、 事業者団体の自主的基準である 「ペットフードの表示に関する公正競争規約」 があり、 @ドッグフードかキャットフードかAペットフードの目的 (用途) B内容量C給与方法D賞味期限 (または製造年月) E成分F原材料名G原産国名H事業者名−などを表示することになっている。
◎これらの表示は全銘柄ほぼ適正に表示されていた。 しかし、 酸化防止剤を検出した11銘柄はいずれも使用の旨の表示がなかった。 使用した添加物についても公正競争規約の表示事項に加えて欲しいものだ。
【バラツキ大きい単位価格】
100g当たりの価格は12円〜206円 (平均62円) となっており、 銘柄によって大きな差があった。 同じタイプの銘柄でも価格差があった。
低価格の銘柄は、 高価格のものより1袋 (1箱) の内容量が多く、 内容量の少ないものは割高になる傾向がみられた。
◎ドッグフード22銘柄のうち、 11銘柄から酸化防止剤BHA、 BHT、 エトキシキンのいずれか、 或いは2つ、 または3つを検出した。
◎ペットフードは法的規制がないが、 エトキシキンについて食品衛生法の残留農薬基準を参考にすると、 2銘柄が基準を超えていた。
◎家畜等の飼料添加物の基準を参考にすると、 1銘柄はそれに近い検出値だった。
◎ペットフード市場は今後も成長する見込みだが、 現在は公正競争規約でも、 使用した添加物については表示の対象外だ。 品質や表示についての規格・基準の整備を急いでほしいものだ。
苦情あれこれ 消費者センターを名乗る 熊本県消費生活センター
【事例1】 羽毛布団の事例。 訪問販売で男性が訪れ、 勝手に押し入れから古い布団4〜5人分を出し、 これを引き取ってやる代わりにダブル1組、 シングル2組の羽毛布団を契約するようにと迫られた。 総額110万円にもなり、 年金収入しかないので払えないと言ったが、 2〜3人に囲まれて断ることができなかった。 翌日も来たので解約したいと言ったが、 印鑑を押しているので解約できないと言われた。
【対応・処理】 相談者とその娘さん、 販売業者、 信販会社のほか、 市町村担当者同席のもと、 あっせんを行った。 業者の販売方法には、 消費者の不安をあおる行為、 強引な勧誘、 過料な販売等があり、 またクーリング・オフを回避している状況も見受けられたため、 これらの問題点を指摘して交渉を行ったところ、 全面解約となった。
【事例2】 白アリ駆除、 床下換気扇、 家屋補強工事などの事例。 業者は、 初め 「白アリの点検をする」 と言ってきた。 点検後、 問題ないと言われたが、 今後のことを考えて60万円までならお金があると業者に伝えて、 白アリ防除、 床下喚起、 防カビなど約65万円の契約をした。 しかしその後、 耐震補強が義務化されたとの説明を受け、 さらに78万円の家屋補強工事の契約をした。 高額だし、 耐震補強が義務でないと分かったので、 家屋補強工事の解約をしたい。
【対応・処理】 相談者と販売業者が来所して、 あっせんを行った。 相談者は初めの65万円の契約については納得しているものの、 家屋補強工事は義務だと誤解して契約したものであるとして解約を主張。 業者は耐震補強を義務とは言っておらず、 促進する法律ができていると説明したと主張するものの、 相談者に誤解を与える説明をしたことを認めて家屋補強工事については全面解約となった。
【事例3】 宝石・スーツなどの事例。 女性から何度も 「楽しいから遊びにおいでよ」 と電話で誘われたため、 営業所に行った。 初めは楽しく会話をしていたが、 次第に宝石の話になり、 「結婚までに準備しておいた方がいい」 など3時間ほど勧誘され、 113万円のダイヤのネックレスを契約した。 その後も100万円の真珠のネックレス、 63万円のスーツなど、 約半年で276万円のクレジット契約をしてしまった。 高額だし、 必要ないので解約したい。
【対応・処理】 相談者およびその両親、 販売会社が来所して、 あっせんを行った。 本人は、 病気がもとで判断能力が不十分であったため、 そのような人に対する次々販売の問題点を指摘して交渉を行った結果、 真珠は全面解約、 ダイヤは商品代金の35%の違約金を支払うことで解約となったが、 スーツはオーダーメイドであることを理由に、 業者は解約に応じなかった。
危害・危険情報 児童を狙った「個人情報の聞き出し」に注意! 埼玉県生活科学センター
個人情報を聞き出す手口に、 「電話に出た子どもから聞き出す」 というものがある。 先日、 当センターにも被害の報告があった。 純粋な子どもには、 怪しい大人を判断することは難しい。 各家庭で、 「知らない人に個人情報を話さない」 ことを徹底するため、 次のようなことに気をつけること。
【今回の手口の内容】
某市内の小学生の自宅に 「サトウ」 と名乗る女性から電話があった。 このとき、 児童のみが在宅で保護者は留守。 電話での会話は次のようなものだった。
サトウ 「お母さんかお父さんはいる?」
児童 「いません」
サトウ 「おばさんはサトウという者だけど、 緊急事態が発生して、 クラスのみんなに知らせなくては、 いけないの。 電話の近くに連絡網は張ってない?クラスメートの名前と電話番号を教えてくれる?」
と言われ、 児童は約40人のクラスメートの情報を教えてしまった。 そして最後にサトウは学校の名前を確認して電話を切ったという。
【注意する!】
特に児童だけで留守番をする機会の多い家庭では、 個人情報を知らない人に教えないことを確認すること。 この個人情報には友だちの名前や電話番号、 住所はもちろん、 本人の家庭の家族状況なども含む。
個人情報が流出してしまうと、 消費者トラブルにつながる恐れがある。
@電話でのアポイントメントセールス=小学生のいる家庭であるため、 学習用の教材や家庭教師の勧誘の電話が考えられる。 本当に必要なものであるか、 よく検討すること。 「今だけ」 「キャンペーン中」 とのセールストークは要注意。
A架空請求=電話やはがき、 電子メール、 携帯メールなどで、 使った覚えのない料金の請求をされるもの。 公的な機関であるかのような名称、 債権回収業者、 弁護士、 消費生活センターをかたったものなど事例はさまざま。 こうした請求には一切応じないことが大切。 「面倒だから」 「金額も少額だから」 と支払ってしまうと、 あなたは身に覚えのない料金を支払うカモと見なされ、 業者間で名簿が回り、 さらに請求がくることも…。
万が一、 「個人情報をもらしてしまった!」 というときには、 すぐに学校へ連絡すること。