近い将来、 南海地震の発生が予測され、 地震対策の強化・充実が重要になっている。 地震対策として、 家庭で備えるものの一つに非常照明や携帯ラジオがあり、
乾電池はこれらを使用するために必要不可欠なもの。 日常生活で幅広く使われ、 ディスカウントショップなどで販売されているが、 値段にも幅がある。
そこで高知県立消費生活センターでは、 県内で市販されている乾電池を購入、 その性能を調査し結果を発表した。
【テスト概要】
◎テスト対象乾電池=単1形 アルカリ乾電池
◎試料の購入等=購入月は、 03年6月〜03年12月/購入先は、 高知市内のスーパーマーケット、 家電量販店、 ドラッグストア、 100円 (税込・105円) ショップ/購入品は、 単1形アルカリ乾電池14銘柄、 単1形マンガン乾電池 (黒) 2銘柄 (参考比較品)
◎テスト期間=03年6月〜04年2月
【テスト結果概要】
◎購入品について=購入したアルカリ乾電池14銘柄のうち、 11銘柄が日本製で3銘柄が外国製。 JISマークのあるものは8銘柄。 購入品は1本、 2本、 4本、
6本をパック包装したものがあり、 1本当たりの単価は、 税抜きで100円〜172・5円で、 およそ1・7倍の価格差があった。 参考比較品マンガン乾電池2銘柄の1本当たりの単価は、
80円と122・5円で、 およそ1・5倍の価格差があった。
◎表示について=JISマークの有無に関わらず、 JISで定められた表示事項は購入品すべてに表示されていた。
◎寸法について=JISマークの有無に関わらず、 購入品はJISで定められた寸法基準を満たしていた。
◎性能について=開路電圧‥JIS基準では1・45V〜1・65Vとなっている。 購入品の開路電圧は、 1・56V〜1・63Vで問題なかった。
平均持続時間‥1銘柄3本の乾電池を試料として、 乾電池に10Ωの負荷抵抗を接続して、 1日4時間の放電を繰り返し、 閉路電圧が0・9V以上維持していた平均時間を調べた。 購入品の平均持続時間は、 平均111時間、 最高126・5時間、 平均119・1時間で、 JIS基準80時間の約1・4倍〜1・6倍の持続時間があった。 ※JIS基準は04年3月20日に改正、 81時間になっている。
持続時間と価格について、 平均持続時間から乾電池の1時間当たりの価格を計算すると、 アルカリ乾電池の最も安いものは0・84円で最も高いものは1・54円、 と2倍近くの価格差があった。 アルカリ乾電池の平均では約1・21円だった。
なお、 参考比較品のマンガン乾電池は、 1・24円と1・91円。 長時間使用できるアルカリ乾電池の方が、 有利と考えられる。 また平均持続時間と単価を見ると、
持続時間の長いものが単価が高い傾向にあった。
◎耐漏液=平均持続時間の測定に引き続き、 同条件で0・6Vを最初に下回る時点まで過放電させ、 漏液・変形の有無を調べたが、 すべての乾電池に異常は認められなかった。
その他=アルカリ乾電池14銘柄中10銘柄に、 +−逆挿入時の通電防止措置が施されていた。 複数個の乾電池を直列使用する場合の事故防止に有効と考えられる。
【消費者へのアドバイス】
@使用上の注意事項を守ろう=乾電池には、 使用上の注意事項が記載されている。 よく読んで注意事項を守って使用すること。 誤った取り扱いをすると液漏れなどの事故につながる。 特に+、 −を逆装てんして、 液漏れする事故が多いという。 3個以上の乾電池を使用する場合、 そのうちの1個を逆装てんしても、 機器が作動することも多く、 逆装てんに気づかず液漏れ事故となる。
A万一液漏れしたときは=電池内部の薬品や電解液には、 直接触れないようにする。 アルカリ乾電池は、 アルカリ溶液が使用されているので、 液が付着すると衣服の損傷や皮膚がただれたりする。 目に入ったときは、 失明の恐れもある。 万一、 アルカリ性溶液が目に入ったときは、 直ちに水で洗い流し、 医師の治療を受けること。 皮膚や衣服に付着したときも水で洗い流し、 医師に相談するようにする。
B機器を正常に作動させるための注意=機器またはその取扱い説明書に指定された乾電池を用いる。 乾電池を機器に入れる前に、 乾布などで機器や電池の端子部などをきれいに拭く。
端子部などが汚れていると、 接触不良のため機器が正常に作動しないことがある。 スイッチの切り忘れをしない。 機器を作動させた状態で放置し、 機器が作動しなくなってからもその状態を継続させると、
電池は過度に消耗 (過放電) され、 ひいては液漏れし、 機器の損傷につながる。 使い切った電池は、 機器から速やかに取り出す。 使い切った電池を長く機器内に放置すると液漏れしがちであり、
金属部分にさびを発生させたり、 腐食を起こすことがある。
C誤飲の注意=小形の電池 (単5形、 ボタン形など) は、 幼児が口に入れやすく、 ときには飲み込んでしまう事故が起こる恐れがあるので、 電池は幼児の手に届かないところに置くようにする。
万一飲み込んだ場合には、 直ちに医師に相談すること。 その場合、 電池の種類を確かめ、 同じ種類の電池があればそれを持って医師に相談する。
誤って飲み込んだ場合の緊急連絡先としては、 日本中毒情報センターがあり、 中毒110番で電話相談を受けている。 大阪中毒110番は0990‐50‐2499 (24時間対応)、 つくば中毒110番は0990‐52‐9899 (9時〜21時対応)。 ともに化学物質 (タバコ、 家庭用品などに含まれる)、 医薬品、 動植物の毒などによって起こる急性中毒が対象。 ダイヤルQ2での情報提供のため、 通話料と情報量 (1件315円) がかかる。 (同センターホームページ参照)
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