日本消費経済新聞2023年4月15日号
美容「ハイフ」施術 医師法で規制を
顔面神経麻痺 急性白内障も
エステサロンなどで行われる高密度焦点式超音波 「ハイフ (HIFU)」 の施術について、 消費者安全調査委員会 (消費者事故調) は3月 29 日、 医師法が規制する 「医行為」 と整理し、 施術者を限定するよう厚生労働大臣に意見を出した。 エステティック業界団体に加盟しているエステサロンではハイフ施術が禁止されているにもかかわらず、 非加盟の約 4600 店舗では施術が行われ、 顔面の神経麻痺や急性白内障など深刻な被害が発生している。 消費者事故調の調査・解析で、 解剖学の知識や高度な技術が必要な施術であることが明かにされたが、 医師法、 薬機法の規制対象かどうかは、 個別判断にとどまり、 不明確だ。 エステサロンで使用されるハイフ機器は、 「雑品」 として個人輸入されていた。 消費者事故調では、 信頼できる美容クリニックで施術するよう呼びかけている。(相川優子)